グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
スーは、リネン部屋のドアを開けると

「そもそも、旦那様は、人が多い所はお好みでないし、領地も飛び地で広いから、

視察が多くて、ここにはおいでにはならない事が多いね。
それと使用人は身元保証人が、きちんとしている事が条件だが・・・」

クレルのつぎはぎの服を見て、小首をかしげたが、

「実はもうひとつ、難しい試験があるのさ」

「試験って・・?」

クレルも、首をかしげた。

「グリフォンとうまくやれる人間って事さ。グリフォンに嫌われたら不合格!」

スーは、両手を頭に犬の耳のように立てて言った。

「グリフォンって、リーフェスト公様の犬ですよね」

「ああ、獰猛で、旦那様の命令しかきかない。触れるのは馬屋番の奴だけで、ブラッシングする時さね」

クレルは首をひねった。

あんなになついて、飛びついてくるカワイイ犬なのに。

「さぁ、あんたに合う服があるか、見てあげようね」

スーは、納戸を開けると、いくつもの大きな箱のラベルを確認し始めた。

たぶん、あのグリフォンの試験に合格できたから、ここに来ることができたのだろう。

とにかく、働く場所と居場所ができたことに、クレルは安堵した。

「あの、もうひとつ聞いていいですか?」

クレルは、恐る恐る聞いた。

「なんだい?」
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