グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
はちみつ色の髪の女神
スーは館を案内してくれ、いろいろな事をクレルに教えてくれた。
「執事のハルトさんとメリッサは住み込み、私とミアは通いで来ているのさ。
私の旦那は王宮の庭師で、ミアは王宮御用達の店の娘で、行儀見習いとして来ている。
みんな、王族に仕えているというプライドを持って働いているんだ。」
特に料理人としてのメリッサの腕が、素晴らしい事がすぐにわかった。
ある日の昼前、メリッサがクレルに指示を出した。
「これをジミー・ペイジに持って行ってやってくれ。
馬屋にいるから。昨日から仔馬の世話で、泊まり込みで大変だからね」
そう言って、かごにサンドイッチを詰め込み、クレルに渡してくれた。
館の裏の小道をしばらく歩くと、大きな厩舎と放牧場があり、馬のいななきが時折聞こえる。
クレルはここに来たのは、初めてだった。
薄茶色の髪の少年が、馬小屋の前で大きな黒い馬に鞍をつけている。
「ジミー・ペイジさんって、どちらに?」
クレルが聞くと、少年がそばかすだらけの顔でニカッと笑って
「俺だよ。メリッサの昼飯だね。ありがてぇ」
油で汚れた手で、かごを受け取った。
クレルは、ジミーのそばで神経質そうに頭を上下させている黒い馬に目をやった。
自分が新顔なので、落ち着かないのだろう。
「すごく・・立派な馬ね」