グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
「旦那様ぁ・・・申し訳ありません!!」

ジミーが半べそで、馬屋からロープを持って走ってきた。

「馬は?!バレットに何があった!!」

リーフェスト公が、ジミーに怒鳴りつけた。

「旦那様、バレットが柵を乗り越えてしまって、逃げましたぁー。
あのお姉ちゃんが、追いかけています・・・」

「ブラックファイアーか!」

目を見開くリーフェスト公に、ジミーは恐れをなして、うなずくことしかできない。

「すぐ別の馬を、用意するんだっ!!」

ジミーは、すっ飛んで馬屋に戻った。

どんどん小さくなるブラックファイアーの姿。

リーフェスト公は、気がついた。

それは聖典のあるページに、走り書きされていた神への賛辞。

 私の元に舞い降りた、はちみつ色の髪の女神

 大地に黄金の豊穣をもたらし、みつばちたちに、満開の花を与える

 それは甘く、かぐわしい。

 それは奇跡としか言いようがない。

ブラックファイアーを操るのは、はちみつ色の髪の女神。

ジミーが泣きながら、別の馬を連れて来たので、リーフェスト公はすぐに後を追った。

どこに行ったのか・・・すでにあたりは静まり返っている。
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