グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
リーフェスト公は、雑木林の中で止まり、首から鎖のついている小さな銀の笛を吹いた。

音はしないが・・・しばらくして、グリフォンが走って来た。

「グリフォン、あいつらはどこに行った。探せ!」

グリフォンがすぐ来た道を引き返して、走り始めた。

しばらくすると、雑木林の茂みの奥で、ワンワンと吠え声がする。

リーフェスト公は近くの枝に馬をつなぎ、吠え声がするほうに歩いて行った。

ブルッルルル

少し開けた場所の大きな木に、ブラックファイアーとバレットがつながれている。

その根元に、クレルが座り込んでいた。

「お前は・・」

「ああ、リーフェスト公様、申し訳ありません・・・」

クレルが立ち上がろうとしたが、ひざがガクンと折れて座り込んだ。

リーフェスト公のエメラルドグリーンの瞳が、いぶかしげに細められた。

「お前は、馬も操るのか・・?いったい何者なのか」

クレルはあわてて、頭を下げた。

「勝手な事をして、申し訳ありません。でも、バレットは捕まえましたから」

リーフェスト公は、クレルのそばに座って、自分の手柄のように尻尾を振るグリフォンを眺めた。
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