グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
「そのくらい、知っていますから。
祖父のアトリエの資料室でそんな本、いっぱいありましたからねっ!!」
クレルは赤い頬で、言い返した。
「祖父のアトリエ・・・?」
リーフェスト公は、ふと、何か思い当たったように眉をひそめた。
「お前の祖父は、画家なのか?」
クレルはハッとして、口を閉じた。
祖父、母、そして、父の事、神殿の事がばれてしまう。
「いいえ、しがない、名も無い看板絵かきですよ」
クレルは横を向いて、小さい声で答えた。
リーフェスト公はしばらく黙って、クレルを見ていたが、
「これをやる」
首から銀の鎖についた細長い笛を取り出して、クレルに差し出した。
「これは犬笛だ。音がしないが、吹けばグリフォンが必ず来る」
クレルはためらいながらも、手を出した。雇い主の命令は絶対なのだ。
「何かの時に、役に立つかもしれないからな。さぁ、帰れ」
そう言うと、リーフェスト公は玄関の扉を閉めた。
バタン・・・
残されたクレルは、自分の手の平にある笛を見た。
それから・・・指で唇に触れた。
リーフェスト公は・・月桂樹の葉の香りがした。
緑の葉の匂い、森の匂い。
なぜ・・なぜ・・・あの人は、自分で変なウワサを立てるようにしむけるのか。
それに、いきなりキスをしかけるなんて・・・
クレルは宿題をどっさりと与えられた子どものように、ゆっくりと馬の元に歩いて行った。
その様子を、リーフェスト公は窓際のカーテンの隙間から、ずっと見つめていた。
祖父のアトリエの資料室でそんな本、いっぱいありましたからねっ!!」
クレルは赤い頬で、言い返した。
「祖父のアトリエ・・・?」
リーフェスト公は、ふと、何か思い当たったように眉をひそめた。
「お前の祖父は、画家なのか?」
クレルはハッとして、口を閉じた。
祖父、母、そして、父の事、神殿の事がばれてしまう。
「いいえ、しがない、名も無い看板絵かきですよ」
クレルは横を向いて、小さい声で答えた。
リーフェスト公はしばらく黙って、クレルを見ていたが、
「これをやる」
首から銀の鎖についた細長い笛を取り出して、クレルに差し出した。
「これは犬笛だ。音がしないが、吹けばグリフォンが必ず来る」
クレルはためらいながらも、手を出した。雇い主の命令は絶対なのだ。
「何かの時に、役に立つかもしれないからな。さぁ、帰れ」
そう言うと、リーフェスト公は玄関の扉を閉めた。
バタン・・・
残されたクレルは、自分の手の平にある笛を見た。
それから・・・指で唇に触れた。
リーフェスト公は・・月桂樹の葉の香りがした。
緑の葉の匂い、森の匂い。
なぜ・・なぜ・・・あの人は、自分で変なウワサを立てるようにしむけるのか。
それに、いきなりキスをしかけるなんて・・・
クレルは宿題をどっさりと与えられた子どものように、ゆっくりと馬の元に歩いて行った。
その様子を、リーフェスト公は窓際のカーテンの隙間から、ずっと見つめていた。