グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
リーフェスト公は、あきれたというように

「私の前では護衛犬としてふるまうが、おまえの前では、デレデレの犬に成り下がってしまう。
こいつは、私以外、誰にも服従しないし、そもそも、なつかないはずなのだが・・・」

いきなり、リーフェスト公が、鼻をクレルの首筋に寄せた。

「うへっ・・・」

クレルは緊張で、肩をすくめた。

また、あの時のように・・・突然の・・・

「お前にはなにか、犬にしかわからない、引き寄せる特別な臭いがあるのか。
枯れたわらのにおいがする」

クレルは上半身をのけぞって、リーフェスト公から距離を取った。

「あの、午前中は馬屋でわらを敷くための、お手伝いをしましたから」

「ふーーん、そうか」

グリフォンが、クレルの膝に頭をのっけて、足をバタバタさせてなでろと要求している。

「私には、こんなまねをしないぞ」

それを見て、グリフォンの主人は、あきれたようにため息をついた。

グリフォンは、クレルの膝に頭をのせて、気持ちよさげに四肢を投げ出してくつろいでいる。

「こんな緊張感のない、堕落した犬を育てた覚えはないのだが・・しかし・・」

グリフォンの飼い主は、何か思いついたようだ。

「グリフォン、どけ」

犬は仕方なく主人の命令に従い、クレルの横に寝そべった。

「私をなでてみろ」
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