グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
そう言うと、リーフェスト公は、頭をクレルの膝にのせて横向きに寝た。

「私はすごく疲れているんだ。早く頭をなでろ」

「その・・いいのですか?」

いきなりの意味不明の行動に、クレルは困惑したが

「いいと言っている」

主人の許可がでたので、クレルは指ですくように、触れた。

リーフェスト公の漆黒の髪は、見た目より柔らかい。

そして、月桂樹の香り、森の中の匂い。

クレルはふと気が付いた。

この人は、つむじが二つあるのだ。

「リーフェスト公様、ここだけくせ毛ですね。髪質が柔らかいから・・・」

肖像画の名手である母が、よく言っていた。

若い人でも、仕事や人間関係のストレスで、はげてしまうことがあると。

肖像画を描いている時に、見つけることがあったらしい。

「薄くならないように、気をつけないと・・・」

「えっ・・・?」

リーフェスト公は、クレルの膝から転がり落ちて、四つん這いになった。

「薄いのか???私の髪が・・・抜け落ちているのか・・・」

その顔は血の気が引いて、幽霊を見たかのようにショックをうけている。

「どこだ!!どこが薄くなっている?!」

頭に手をやり明らかに、うろたえている。
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