グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
「旦那様のいとこにあたる方だよ。
王宮では旦那様の方が、位(くらい)が上だがね。

マリウス様は旦那様を、すごく尊敬しているし・・・国王陛下との連絡のために、ここによく来るのさ。

さて・・・お茶の準備を・・・
来客用のセットを出さなくては」

メリッサがふりむいて、思案気にクレルを見た。

「今日は、クレルにお茶を入れる役目をしてもらおう。
ミアが休んでいるからな。
だが、おまえさんのその恰好では・・・ちょいと体裁が悪い」

クレルは黒のメイド服に、灰色のエプロンをつけていた。

「スーのところに行って、レースのエプロンと頭につけるリボン飾りを借りな。
あと、白のつけ襟も。それから手を見せてみな」

クレルは、両手の平を出した。

「爪は短いね。よし、きれいだ」

メリッサは、クレルの手の平をポンと叩いた。

ハルトさんが、あわただしく厨房に入って来た。

「来客対応のミアは、今日は休みですね。誰か代わりを・・・」

「クレルがやりますだ。すぐに支度をさせます。お茶の準備も」

ハルトさんは、ちらっとクレルを見た。

「まぁ、いいでしょう。初めてだから、私の指示に従ってください」

クレルがうなずいた。

リネン室に行くと、スーが忙しそうにアイロンをかけていた。

「あの、エプロンとつけ襟と、リボン飾りをお借りしたいのですが」
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