グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公

マリウス様の情報

<マリウス様の情報>

「失礼いたします。お茶をお持ちしました」

クレルは応接室の扉をノックしてから、声をかけた。

「入れ」

リーフェスト公の声だ。

暖炉の前のソファーに足を組んで座り、書類を読んでいる。

クレルはワゴンを押して、テーブルの上にポットを置いた。

「ミアではないのか」

クレルは、リーフェスト公の珍獣を見るような視線を感じたが

「ミアは今日、お休みです」

「そうか、最初に出会った時は、まるでお前は、泥だらけのカワウソか、子狸のように見えたが」

リーフェスト公は思い出したのか、笑いをこらえて

「子狸が一人前に化けて、カワイイ娘っ子になったか」

狸か・・カワウソ・・・なんて・・!!

くっと、歯をくいしばり、クレルはリーフェスト公のからかいを無視して、お茶を入れるのに集中した。

リーフェスト公は、そのまま、お茶を入れるクレルの様子を見ながら

「お前は、美人というタイプではないな。
が、私も飽きるほど美人とつきあったが、おおむねつまらないのが多い」

はぁーーー、飽きるほどね・・・・・

王族っていうだけで、より取り見取りなんだろうけれど。

考えに捕われて、ポットを揺らし、危うくこぼすところだった。

が、自分が使用人である立場はわきまえていたので、すぐに態勢を立て直した。

「旦那様、マリウス様がいらっしゃいました」

ハルトさんが扉を開けて、深紅のマントをはおった青年を案内した。

輝く黄金の髪と、リーフェスト公とは、趣の違う柔らかな新緑の瞳。

頬は乙女のように薔薇色だ。

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