グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
神殿の内情と現実
<神殿の内情>
頭がぼんやりする。
薄目を開けると、室内は薄暗く、窓からは陽ざしが陰りはじめているのが見えた。
毒殺!
その瞬間、背中に冷たいものが走り、跳ね起きた!!
「まだ、横になっていたほうがいい」
頭を抱えるクレルを見て、窓のそばに立っていたリーフェスト公が言った。
「あ・・私・・」
「立ちくらみを起こしたのだろう。しばらく寝ていなさい」
グリフォンがベッドに前足をかけて、心配げにクーンと鳴いた。
クレルは顔を上げて、そろそろと部屋を見回した。
この部屋は、客用寝室だ。
前に掃除で入って見覚えがある。
「これは、おまえのものだろう」
そう言って、リーフェスト公は聖典をベッドの布団の上に置いた。
「サンエクレール最高神官殿?」