グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公


「今の状況について説明しよう。この国全体に関わる重要な問題だ」

リーフェスト公の瞳がギラッと光り、すごみを増したように見えたので、
クレルは恐怖を感じて、うなずいた。

リーフェスト公は書棚から、丸めてある大判の地図を取り出し、クレルの膝の上に広げた。

「この国の地図だ。わかるな?」

それぞれの領主が統治する場所が、きれいに色分けされている。

リーフェスト公は、神殿のある場所を指で指すと、

「王国成立前からある神殿は、この国の半分近くの土地を所有している。
多くの領主たちは、神殿から土地を借り受けて、小作人たちに穀物や果樹、野菜をつくらせて収入を得ている。

領主たちは、いくら国王に忠誠を誓っても、神殿の意向や指示を無視できない」

リーフェスト公は、ワインを一口飲んだ。

「自分たちに有利になるように、神殿が動けばよいが、そうでなければ・・・不満が出るのは明白だ」

クレルは思い出した。

サンサザール神官が、領主たちの会議の後は、ひどく憔悴(しょうすい)していたことを。

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