グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
「王国には税金を、神殿は地代を、領主たちは2重にお金を払わねばならない。
不満があればその矛先が、どこに向くかいうことですね」

「そのとおり」

リーフェスト公は出来の良い生徒に満足するように、うなずいた。

「現国王が結婚したが、王妃が新教会の信者だし、布教にも熱心だからな。
そこに目をつけて取り入る領主が、多くなっている」

リーフェスト公は、地図に記入されている神殿の場所を指先で軽くたたいた。

「神殿の古い土着信仰と、新教会の宗教対立だけならまだしも、神殿の土地権利問題も絡んでいる。
しかも、国王は神殿の問題については、手を出せない。

領主たちも国王側につくか、神殿につくか・・・
サンサザール最高神官が亡くなった今、二つに分裂している、いや、混乱している状態なのだ」

「土地の問題は大きい。利害関係は、深刻な対立を生む」

「私は・・・何も知りませんでした」

クレルの言葉に、リーフェスト公はうなずいた。

「仕方がないことだが、しかし、今のお前の立場も微妙だ。

最高神官として就任すれば、領主たちに都合よく、利用されるか、傀儡(かいらい)になるか、毒殺か暗殺か・・・
どちらにしても、用がなくなれば、殺される可能性が高い」

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