グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
「人生はままならない・・・が、今後の事を考えると、できるだけ早く拠点を移すつもりだ。
その時は、お前も一緒に連れて行く」

リーフェスト公は、辺境の土地を指で指した。

そこは国有地に分類され、隣国との国境線ぞいにある、細長く山ぞいの土地。

リーフェスト公と行動を共にすること、それ以外に別の選択肢があるだろうか。

私には何の力もない、権威もない。

グリフォンが人を殺める武器だなんて・・そんな風に思いたくはない。

リーフェスト公は残ったワインを一気飲みして、続けた。

「現在、最高神官は重篤な病気で臥せっているという話だが、いつまでも隠しておけないだろう。

放火事件のように、また混乱を装って、誰かが神殿を襲撃しようとする可能性もある」

「わかりました・・・」

クレルの返事に、リーフェスト公は満足したようにうなずくと

「もう少ししたら、スーが迎えに来る。
今日は休んで、明日からは何事もないように振る舞え」

「グリフォン、行くぞ」

主人に命令されても、グリフォンはクレルの手をペロペロなめて、動く気配がない。

リーフェスト公が、舌打ちした。

「まったく!恋人の事が心配なのだな」

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