グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
「グリフォン、行きなさい」

クレルが静かに言うと、グリフォンは仕方ないなというように、立ち上がって尻尾を振った。

リーフェスト公とグリフォンが、部屋から出て行こうとした時、クレルが声をかけた。

「リーフェスト公様、聖典のことなのですが・・・このまま預かっていただけるでしょうか」

そのまま、聖典を差し出した。

「私より、リーフェスト公様がお持ちの方が安全ですから」

「そうだな、預かろう」

リーフェスト公は聖典を受け取り、小脇に抱えて出て行こうとして振り向いた。

「サンサザール神官は、いったい何の女神を信仰していたのか?
この聖典には、何回も女神についての記述が書きこまれているが」

クレルは横に首を振り、答えた。

「神殿では、たくさんの神々に祈りを捧げます」

「そうなのか」

納得したような、しないような顔で、リーフェスト公は部屋から出て行った。


< 82 / 123 >

この作品をシェア

pagetop