グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公

川沿いの街

<川沿いの港町>

荷馬車に揺られて、いつのまにか眠っていたのか、止まった衝撃でクレルは目覚めた。

そこは大きな運河のある町。

リーフェスト公は荷馬車を、大通りに面した婦人服の店で止めた。

「これから川を渡る船に乗るが、その前に、着る物や必要な物を買うといい。
これからのお前は、使用人ではない。私の客人だ。それにふさわしい・・」

リーフェスト公は、一息入れて

「まぁ、好きなものを買うがいい」

クレルに、銀貨の入っている革袋を渡した。

「これで支払え。私とグリフォンはここで待っているから」

クレルは急いで店に入り、つるしてある出来合いのドレスやスカートを素早く見回した。

目に留まったのは、この地方の民族衣装だ。

白のブラウスに黒のベスト、長いスカートは手刺繍の花柄が連続して華やかだ。

「かわいらしいでしょう。これは結婚前の娘さんが着るものなのですよ」

店の女主人が出て来て、クレルを鏡の前に連れて行った。

スカートとブラウスをあててくれ、ポシェットを持たせてくれた。

「お似合いですよ。お人形みたいだわ」

「これにします」

クレルはすぐに決めた。
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