グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
「まぁ、かわいいから・・別にいいが・・」

なんとも、歯切れが悪いそうに言った。

リーフェスト公は包みを抱えたまま、道端に出ている串焼きの屋台まで、先に歩いて行った。

「うまいぞ、食べるか?」

相変わらず表情を変えないが、串焼きの肉を買って、クレルに渡した。

「私はここでは商人で、隣国に買い付けにいく・・という話にしている。
余計な話はするな。黙っていろ」

クレルはうなずくと、串焼きの肉をかじった。

せっかくの新品のドレスを、汚さないように食べるのが難しい。

熱い肉は肉汁がたっぷりで、見た目より柔らかいく、スパイスが効いて、異国の味がする。

グリフォンにも、串焼きの肉をやっているリーフェスト公を見て、彼は極秘で密偵のように動いているのではないか・・・

口を拭きながら、クレルはふと思った。

川船に乗ると、クレルはグリフォンの首に、リボンを蝶結びに結んでやった。

クレルの髪のリボンとおそろいになっている。

リーフェスト公は、それに気が付くと、

「うーーーーー、まったく!愛玩犬かぁ!」

と、うなり声をあげて、額に手をやった。

川船が対岸につくと、古ぼけた馬車が待っていた。
< 92 / 123 >

この作品をシェア

pagetop