グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
「旦那様、お待ち申しておりました。お荷物を」

白髪の混じった中年の御者が、帽子を胸にあてて頭を下げた。

「お嬢様も、どうぞお乗りください」

「ありがとうございます」

スカートの裾をさばきながら、足台に片足を乗せて馬車に乗るクレルに、リーフェスト公は、手を出してエスコートしてくれた。

ここでは令嬢のように、扱ってくれるようだ。

さっきは<かわいい>と、何とも言いにくそうではあるが、言ってくれたし。

クレルは少し気持ちが上がったが、リーフェスト公の思惑が計りかねて、複雑な気分になった。

グリフォンも慣れているようで、さっさと馬車に飛び乗り、リーフェスト公の足元に収まった。

馬車と並走して走る気分ではないらしい。

馬車が動き始めた。


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