グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
かまどには、大きな鉄製のやかんがかかり、湯がよく沸いている。

「マーシャさん、私がやりますから。危ないから座ってくださいね」

「ああ、ありがとうございます。動けない年寄りをお許しください」

マーシャはしんどそうに、暖炉そばの椅子に座り込んだ。

クレルはカップや皿を洗い、テーブルをふいて、手早くお茶の準備を始めた。

居間は簡素なつくりだが、冬場の厳しい寒さに備えて、暖炉が大きく、まきのはぜる音がする。

暖炉のそばの大きいソファーに、リーフェスト公が腕を組んで、体を沈めるように眠り込んでいた。

相当にお疲れなのだろう。

この館は山小屋、いや隠れ家と言った方がいいくらいの規模だが、ほとんど使われていないようだ。

「お嬢様、荷物を部屋に入れてあります。二階にご案内しますが」

御者がクレルに声をかけた。

2階は4つ部屋があった。

「こちらが旦那様の寝室です。
隣が客間になります。ご婦人の方はこちらをお使いになります」

御者が客間を開けた。

部屋は小さめであるが、木のぬくもりが感じられて居心地がよさそうだ。
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