柩雨夜 ―終わらぬ梅雨、願わくば君に愛と枷を―
 例えば、百二十年前、お祖母ちゃんのお祖母さんは何歳だっただろう。

 考えたくはない。
 けれどきっと、それは紛うことなき真実だ。

「君をここに引き留めろって護に言われたとき、ああ、言われてみれば少し藍に似てるかもしれないって確かに思った……けど違った。藍じゃなかった」

 今となっては、証明できる材料なんてひとつも残っていない。だとしても。
 強く手を引かれ、長い指が縋るようにそこへ絡みつく。

「君は、藍の妹の……澪の子孫なんだね?」
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