御曹司ですが、日本で恋活します


 今からここちゃんに会えるという事実だけでもうお腹いっぱいだけど。

「おはよう!」

 おじさんの声がして慌てて外に出ると、軽トラックの荷台に数箱の段ボールが載っている。

「これをジンの車に積み替えて」

 俺の車?
 そうか、ワンボックスカーはどうやら俺の車らしい。
 俺は様々な野菜が入った段ボール箱を丁寧に車に積み替える。
 そして、おじさんから納品書的な書類が入ったクリアケースを受け取った。

「たぶん、ここちゃんが待ってると思うから、この箱と書類を渡してほしい。
 それで終了。五分もかからないかな?
 あとは、自分の仕事なり好きに時間を使っていいから」

「たぶんって、ここちゃんは毎日いるわけじゃないの?」

 そこに喰いついてしまう自分が情けない。

「朝が早いから当番制なのかな?
 でも今日はいると思うよ。
 昨日何も言ってなかったから」


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