御曹司ですが、日本で恋活します


 浩太おじさんは目を細めて楽しそうに俺を見る。

「ジン、ま、ここちゃんは田舎育ちで素朴な子だから、恋愛とかどうなんだろうな?
 今、分かってるのは好きな人はいるって事。
 だから、あまりのめり込むなよ。
 傷つくのは目に見えてるから」

 俺は分かりやすいくらいシュンとなる。
 おじさんはそんな俺を見て笑いながら、軽トラックと共に消えていった。

 そして、俺は道の駅まで向かう。
 口笛なんか吹きながら。
 今日はとにかく野菜を届けてすぐ帰って来よう。
 ここちゃんはいないかもしれないし、俺のこの浮ついた気持ちも何か気の迷いかもしれないし。
 ちょっとだけ開き直った俺は、指定されている駐車場に車を停めた。
 もうたくさんの人が行き来してる。広々とした駐車場に車で寝泊まりしている人達もいる。
 俺はバックヤードに繋がるドアを開けて中に入ると、目の前にここちゃんが立っていた。

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