御曹司ですが、日本で恋活します
 
 俺の母親は日本人とイギリス人のハーフ。
 日本に魅せられたイギリス人の祖父が、日本で親切にしてくれた祖母に一目ぼれをして母と叔父二人が生まれた。
 母は日本で育ち大学からアメリカへ渡った。

 そこで俺の父親と知り合って結婚をする。
 父親は日本にはあまり興味のない人間で、ただ仕事のパートナー国として大切にしているだけだ。
 そして、俺達兄弟は日本語はネイティブ並みに話せる。

 特に俺に関しては、母方の祖父が日本的な響きを持つジンという名前を名付けてくれて、そのせいか誰よりも日本のDNAを誇りに思っている。

「ねえ、ジン… ママは知ってるのよ」

 母親のニヤついた顔に俺は天井を仰いだ。

「何を知ってるの?」

 母親は愛おしそうに俺の事を見て、残っていたコーヒーを一気に飲み干す。

「ジンは日本が大好き。
 文化も言語も日本人らしさも」
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