御曹司ですが、日本で恋活します
「それはそうだよ。
だって俺の中に日本のDNAは色濃く受け継がれてるからね」
俺は優しく微笑んで母親を見る。
「女の子の好みだって絶対に日本人の子が好きでしょ?」
俺は何も言えなくて用もないのにスマホを覗いてみる。
「子供の頃からおかっぱ頭の古い日本人形が異常に好きだったし、それはある意味怖かったけどね。
お兄ちゃん達は気味悪がって、ちょっと心配もしたけど」
母親は昔の事を思い出してクスッと笑っている。
「ジンの初恋の相手は、日本のおばあちゃんの家に帰った時によく遊んだ近所の聡子ちゃん。物静かで優しい女の子だった」
「ねえ、何が言いたいの?
早く本題に入ってよ、俺もそんな暇じゃないんだからさ」
母親は優しく微笑みながら俺を見た。
「ジンの事で家族会議を開いたの…」
何それ? やめてくれーー
「しばらく彼女もいないしアメリカの女の子には興味もなさそうだし、ジンのハートを射止めるのは日本で育った日本人の女の子じゃないときっとダメなのよ」