御曹司ですが、日本で恋活します


「まだ見てないですよね?
 社長の方からたぶんそうじゃないかと連絡がきたので」

「ごめんなさい…」

 あれこれ言い訳をする性格じゃないのですぐに認めた。
 レイカはタブレットを俺の前に置いた。
 そこには父親が俺に送ったであろうデータが何ページにも及んでいる。
 父親の会社は国際物流を支える海運会社だ。
 今回、日本の大手海運会社との連携のためのマーケティングをどうやら俺にしてほしいらしい。
 よくよく読んでみればミーティング等も入っている。
 とりあえず全部に目を通して大体の事は頭に入れた。

「了解です。頑張ります」

 俺はそう言って、レイカを見ながら大きく頷いた。
 レイカはホッとした顔をしている。

「ジンさん、お昼は済まされましたか?」

 そう言われれば、何だかお腹が空いている。

「いや、まだだけど」

 レイカは嬉しそうに手を叩いた。


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