御曹司ですが、日本で恋活します


 ジンさんの慌てぶりが私にもうつってしまい、二人であたふた仕事に集中する。
 全ての仕事を終えて、やっとジンさんに話しかける事ができた。

「ジンさん、今日はどうしちゃったんですか?」

 ジンさんは疲れた顔で肩をすくめる。
 その仕草にすら胸がときめいてしまう。

「浩太おじさんが今日はかなり腰が痛いらしくって、早朝から浩太おじさんの分の仕事を手伝ってきたんだ。
 農業的な仕事をやった事がないから、ほとんど足手まといだったと思うけど」

 ジンさんはかなり疲れている。
 私は従業員専用の自販機に行って、地域特産の100%のミカンジュースを買ってジンさんに渡した。

「このジュースめちゃくちゃ美味しいんですよ。
 ビタミンCもたっぷりなので元気になると思います」

 ジンさんは嬉しそうに微笑んで、それを一気飲みする。

「本当だ。めちゃくちゃ美味しい!」

 私はホッとした。
 ジンさんの大好きな笑顔をやっと見れた。


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