御曹司ですが、日本で恋活します


 奥の方で野菜担当のスタッフが私に何度も目配せをする。
 
私はその目配せでお祭りの事を思い出した。
「あ、ジンさん…
あの、今月の22日の夜って空いてますか?」

 ジンさんは目を丸くして私を見ている。

「い、いや、あの、お祭りがあるんです。
 花火が綺麗だから、毎年ここのメンバーでレジャーシートを敷いて美味しい物を買って宴会みたいな事をするんです。
 あ、だから、ジンさんもどうかなと思って」

 ジンさんは何だか残念そうな顔をしている。
 もう予定が入ってた?
 私がそんなジンさんの顔を見てちょっと落ち込んでると、今度はジンさんが顔を横に振りながら私を見る。

「ここちゃんにデートに誘われたのかと思って、ちょっとドキドキした」

 私がキョトンとしていると、ジンさんは優しく笑う。


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