御曹司ですが、日本で恋活します


 そして、ジンさんは本当に美味しそうに食べてくれる。
 それが人気者の理由でもあった。
 皆がそんなジンさんに美味しい物を食べさせたいって思う気持ちはよく分かる。

「ジン君、花火は公園の入り口近くの小高い山の上から観るのが一番よく観えるから。
 ここちゃん、連れて行ってあげてね」

「え、みんなはどこで観るの?」

 ジンさんがそう聞くと、みんなここと揃えて答える。

「もう花火は見慣れちゃってるから花火をつまみにお酒を飲むのが好きなの。
 でも、ジン君は綺麗な花火を楽しんできてね。
 せっかく日本にいるんだから」

 ジンさんは納得したように頷いた。

「じゃ、ジンさん、行きましょうか?」

 私はドキドキしならジンさんにそう声をかけた。


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