辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
顔を下に向けているから、周囲の貴族達の反応はわからない。高い位置にいるリュディアが、どんな表情をしているのかも。
「――さて、こたびの魔物討伐は、大いに成果をあげることができた。どれだけの魔物を狩ったかは、後ほどきちんと記録にして皆に見せよう。そして、ラプハート辺境伯領の一部が、帝国のものとなった。そこにいるのは、トーリ・ラプハート。辺境伯家の息子にして、開拓村と呼ばれている地域の領主だった。トーリ、立つがよい」
「はいっ!」
リュディアに呼ばれ、トーリは立ち上がる。
「ずいぶん幼いな」
「まだ、五歳だそうだぞ」
「陛下は何をお考えなのだ……?」
そうひそひそと囁き合う声が聞こえてきた。皇帝の前だというのに、こんなことでいいのだろうか。
だが、リュディアは彼らにかまう様子は見せなかった。
「本来ならば、領主は領地にいるものだろうが、見ての通りまだ若い」
若いというより幼いだ。と、トーリは心の中で突っ込んだけれど、きっとこの場にいる全員が同じことを思っただろう。
「――さて、こたびの魔物討伐は、大いに成果をあげることができた。どれだけの魔物を狩ったかは、後ほどきちんと記録にして皆に見せよう。そして、ラプハート辺境伯領の一部が、帝国のものとなった。そこにいるのは、トーリ・ラプハート。辺境伯家の息子にして、開拓村と呼ばれている地域の領主だった。トーリ、立つがよい」
「はいっ!」
リュディアに呼ばれ、トーリは立ち上がる。
「ずいぶん幼いな」
「まだ、五歳だそうだぞ」
「陛下は何をお考えなのだ……?」
そうひそひそと囁き合う声が聞こえてきた。皇帝の前だというのに、こんなことでいいのだろうか。
だが、リュディアは彼らにかまう様子は見せなかった。
「本来ならば、領主は領地にいるものだろうが、見ての通りまだ若い」
若いというより幼いだ。と、トーリは心の中で突っ込んだけれど、きっとこの場にいる全員が同じことを思っただろう。