辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
領地運営の傍ら王都で社交に励み、跡取りである長男タヴィオの妻として、公爵家の令嬢との婚約を勝ち取った。タヴィオはまだ十歳なのに、すでに婚約者が決まっているとはびっくりだ。
父の辣腕は、次男ヴァイノの婚約者にも及んでいる。こちらは、軍部で重要な地位についている侯爵家のご令嬢。ヴァイノは八歳だ。スキル鑑定の儀式でスキルが判明したひと月後には婚約が決まっていたというからこちらも驚きである。
(僕の婚約者も、もう目星はつけているんだろうな……)
トーリの授かったスキルによって、婚約を持ちかける相手が変わるのだろう。
スキル鑑定の儀式に同席できるのは両親だけ。兄二人はお留守番だ。
母はまだ二十八歳。貴族の結婚は早いらしく、タヴィオを生んだ時には十八歳だったそうだ。
色素の薄い金髪は、侍女達が丁寧に手入れしていて艶々と輝いている。編み込みを何本も作って複雑な形に結い上げ、ラベンダー色のドレスをまとった彼女は淑女の鏡。彼女を娶(めと)りたいと願うライバル達を蹴散らして、熱烈アプローチした父が勝ち取ったと侍女達の噂(うわさ)話で聞いた。
父の辣腕は、次男ヴァイノの婚約者にも及んでいる。こちらは、軍部で重要な地位についている侯爵家のご令嬢。ヴァイノは八歳だ。スキル鑑定の儀式でスキルが判明したひと月後には婚約が決まっていたというからこちらも驚きである。
(僕の婚約者も、もう目星はつけているんだろうな……)
トーリの授かったスキルによって、婚約を持ちかける相手が変わるのだろう。
スキル鑑定の儀式に同席できるのは両親だけ。兄二人はお留守番だ。
母はまだ二十八歳。貴族の結婚は早いらしく、タヴィオを生んだ時には十八歳だったそうだ。
色素の薄い金髪は、侍女達が丁寧に手入れしていて艶々と輝いている。編み込みを何本も作って複雑な形に結い上げ、ラベンダー色のドレスをまとった彼女は淑女の鏡。彼女を娶(めと)りたいと願うライバル達を蹴散らして、熱烈アプローチした父が勝ち取ったと侍女達の噂(うわさ)話で聞いた。