辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
『それだけではだめだ。私はともかく、小さな精霊達にはもっともっと捧げものが必要だ』

 水のいう『捧げもの』とは、魔力をたくさん持ったお供えのことらしい。キヴィや今話をしている水の精霊ほど力のない若い精霊達はたくさんの魔力を必要とするそうだ。

「でも、魔力を持っているお供えなんてどうしたらいいかな……? 魔物の肉とかでいいの?」

『坊主、もっといいものがあるぞ』

 黙ってトーリと水の話を聞いていたキヴィが口を挟んできた。彼は、トーリの肩にいるレーケに目を向ける。
『レーケ、メディックビーの蜂蜜はどうだ?』

『素敵ね。私もそれを言おうと思っていたのよ。坊や、私達の蜂蜜は、たくさんの魔力を持っているの』

 メディックビーの作る薬が呑みやすいのは、蜂蜜で甘さが追加されているからというのはこの間教えてもらった。麻痺毒なんかの時には、蜂蜜は使っていないそうだけれど。
 そして、魔力をたくさん持っている蜂蜜を素材に使うことで、メディックビーの作る薬は人間が作るものより効能が高くなるという。

「じゃあ、蜂蜜?」

『それだけじゃ足りない。人の手を介してもらわないと』

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