辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
「当然! 陛下はいっつも頑張ってるんだし、多少はご褒美あってもいいでしょ。あと、レーケの群れも、陛下にはいっぱい蜂蜜をあげるって言ってるし」

 中庭の花は、メディックビー達の好みにぴたりと合っていたそうだ。それで、特別にリュディアにはたくさん分けてくれるという。

「メディックビーの蜂蜜ってすごいんだよ。えっとねえ、疲労回復効果でしょ、それから、美肌効果があるんだって。陛下がこれ以上ピカピカになったら、皆どこ見たらいいかわからなくなるねぇ」

 指折り数えながら、また笑う。そう言えば、トーリの目はだいぶトロンとしてきていた。眠気がやってきたのだろう。

「あとねぇ……眠気を誘うって……ふわぁ」

 と、大きなあくび。リュディアの方も、なんだか眠くなってきたようだ。

「おい、トーリ。そのまま眠るな。蜂蜜入りのミルクを飲んだのだろう。もう一度歯磨きをしなさい」

 半分眠り始めたトーリを抱えて、彼の寝室へと向かう。なんとかもう一度歯磨きをさせてベッドに送り込んだ頃には、リュディアの方もだいぶ眠くなっていた。
 こんな風に眠気を覚えるのは、いつ以来だろうか。

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