辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
 たしかに精霊と人間の感覚には違うところがあるけれど、いつまでも機嫌を損ねているというケースは少ないはず。

「キヴィならば、仲を取り持ってくれるのではないかと思ってな。それで、そなたに相談を持ちかけたというわけだ」
「レーケ殿達の作ってくれる薬は大変効能が高くありがたいのだが、全員に行きわたるほどはないからな……それに、貧しい者にはとうてい手の出せない値段となってしまう」

 メディックビーの作る薬は、数が少ないことからどうしても高価なものとなってしまう。皇宮で働いている薬師達は、既存の薬の効果を高めたり、より安価になるよう工夫を凝らしたりしているのだ。そのために、薬草園で栽培されている薬草は、とても大切な品となる。

「キヴィ、どうかな?」

『さて、話を聞いてみないことにはなんとも言えないな』

 キヴィとしても、安請け合いはできないようだ。一度、現地を確認してから、精霊達の話を聞いた方がいいらしい。

「それじゃ、行って話を聞いてみる」
「ラウガルト、トーリについて行ってくれ」
「かしこまりました」

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