辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
 以前、トーリが絡まれたことから、リュディアはなにかと気にかけているようだ。今も、ラウガルトにトーリの供を命じてくれた。
 ラウガルトと並んで歩きながら、トーリは問いかける。

「僕のお世話、大変じゃない? 陛下のお仕事もたまっているんでしょう?」
「いえ、トーリ殿の警護も大切な仕事ですから」
「……そっかぁ」

 実を言うと、ラウガルトが一緒にいてくれるとトーリとしても安心ではある。
 ガイストもレーケもキヴィもトーリを守ってくれるけれど、彼らを侮る者も多い。身体の大きなラウガルトが一緒にいることで、余計な争いは避けられるのだ。

(だから、ラウガルトさんと一緒に行くようにって陛下も言っていたのかも)

 リュディアには護衛の騎士がついているが、一番頼りにしているであろうラウガルトをいつまでも連れ歩くわけにもいかない。早めに用件をすませようと決めた。

 トーリが薬草園に到着した時には、もうキヴィが精霊達と話をしていた。だが、どの精霊もこの件については語りたくないらしい。

(精霊同士でも、話がうまく行かないことってあるんだ……?)

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