辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
 リュディアの周囲にいる貴族達を探った時のように、薬草園長を探ればいい。
『他に怪しいやつがいるのなら、そちらも調べてもいいぞ』

 と、キヴィはワクワクしている様子だ。人間を観察するのは、彼にとって楽しいことだったらしい。

「少年のあげた特徴に該当する貴族の中から怪しい者を見つけることはできるが、かなりの数になると思うぞ」

 そもそも、帝国に属する貴族の数はかなり多い。そして、明るい茶色の髪を持つ者もたくさんいる。
 ラウガルトより年齢が上らしいという条件をつけたとしても、十人以上該当するだろう。
『任せろ。女帝を調べた時には、何人調べたと思っている?』

 と、キヴィは笑う。
 そう、リュディアの天幕に乗り込むにあたり、トーリは帝国の貴族を調べてもらった。リュディアを揺さぶるのに適した相手はいないかと。
 その際今回の件について事前に判明しなかったのは、その段階では計画が動いていなかったということだろう。

「じゃあ、お願いしてもいいかな?」

『もちろんだとも。仲間達にも頼もう』

 そう言って、キヴィは姿を消した。まずは、薬草園長を調べるのだろう。

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