辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
だが、リュディアはそれらに打ち勝ち、即位した。そんな彼女を一度は裏切ろうとした罪、生涯かけて償っていくしかない。
トーリに気を配るのも、ラウガルトにとっては当然のことだった。娘の命の恩人で、主を裏切る一歩手前で救い出してくれた相手だ。
「トーリ殿以外にも、精霊の声を聞くことができる者はいるはずですが」
「そうだな。だが、精霊達は彼らと話をしようとしないのだ。トーリならば、キヴィが仲介役を務めてくれるだろう」
あの夜、魔物と精霊だけを供にリュディアの天幕を訪れたトーリは、不思議な少年だった。あどけない顔立ちなのに、時折驚くほど冷めた表情を見せる。
小さな頭の中では様々な考えが渦巻いているらしく、リュディアを相手にしても恐れることなく発言する。
帝国本陣に乗り込み、直接自分と領地を売り込んでくるというのも彼自身が考えたことのようだ。メディックビーという薬物を扱うことにかけては人間すら及ばない腕の持ち主である魔物を従えているから使えた作戦ではあるが、まさか陣地にいるほぼすべての人間を眠らせるとは思ってもいなかった。
トーリに気を配るのも、ラウガルトにとっては当然のことだった。娘の命の恩人で、主を裏切る一歩手前で救い出してくれた相手だ。
「トーリ殿以外にも、精霊の声を聞くことができる者はいるはずですが」
「そうだな。だが、精霊達は彼らと話をしようとしないのだ。トーリならば、キヴィが仲介役を務めてくれるだろう」
あの夜、魔物と精霊だけを供にリュディアの天幕を訪れたトーリは、不思議な少年だった。あどけない顔立ちなのに、時折驚くほど冷めた表情を見せる。
小さな頭の中では様々な考えが渦巻いているらしく、リュディアを相手にしても恐れることなく発言する。
帝国本陣に乗り込み、直接自分と領地を売り込んでくるというのも彼自身が考えたことのようだ。メディックビーという薬物を扱うことにかけては人間すら及ばない腕の持ち主である魔物を従えているから使えた作戦ではあるが、まさか陣地にいるほぼすべての人間を眠らせるとは思ってもいなかった。