辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
 それに、シャドウウルフ。なんとトーリが誼を通じているのは、シャドウウルフの群れの長。したがって、シャドウウルフの群れそのものがトーリの協力者となる。
 長のガイストもトーリに懐いているようで、たいてい姿を見せてトーリの側にいる。人に対して礼儀正しくふるまう彼だが、トーリと相対している時は、振られる尾が勢いを増しているのに当人は気づいているだろうか。
 それに精霊――ノームのキヴィが言うには、『地上に接しているならばどこでも力が及ぶ』そうで、建物の二階や三階に潜り込むのも余裕らしい。
 あの夜、交渉にあたってトーリは三枚のカードを見せた。さらには、ラウガルト自身についても語ってみせた。
 どこでどうやってそんな情報を入手したのだと思っていたら、キヴィが集めてきたものだとあとから聞かされた。

「……精霊達も、キヴィ殿が仲介に立ってくれれば話ぐらいは聞かせてくれるかもしれませんな」

 まずは、薬草園に行って精霊達から話を聞こう。
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