辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
第六章 領地の視察とトーリの不安
トーリのところにその知らせがもたらされたのは、誘拐されてから一週間後のことだった。

「そっか、開拓村の近くで魔鉄が取れるようになったのか……」

 強い魔力にさらされた鉱脈からは、魔力を帯びた鉱物が産出されることがある。よく見られるのは魔鉄だが、魔銀、魔金と呼ばれることもある。宝石が魔力を帯びた時には魔宝石と呼ばれることも。
 いずれにしても、魔力を帯びた鉱物を加工すると、魔道具の効果をあげることができる。たとえば、魔力の通りがよい魔法剣を作ったり、通常より暖かい暖房器具を作ったりすることも可能となるのだ。
 魔宝石に、身を守るための魔術を込めてアクセサリーにすれば、周囲の人からわからない鉄壁の防御で夜会に出ることもできる。
『儂らが頑張ったんだ。誉めてくれてもいいのだぞ?』

「キヴィ達が頑張ってくれたの?」

 キヴィの言葉に、トーリはびっくりした。ノーム達土の精霊は、どこにどんな鉱脈があるか知っている。
 魔力を消費するのであまりやることはないけれど、大地に含まれている小さな鉱物を魔力で運んで鉱脈を作ることもできるそうだ。そうして作られた鉱脈が、魔力を帯びたものになるらしい。
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