辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
トーリの言葉に、リュディアはしかめっ面になる。トーリが誘拐されて以来、やや過保護になっているように思えるのだが気のせいだろうか。
あの日、トーリを誘拐しようとした者は、そのまま開拓地に回されることになったそうだ。トーリの開拓している場所ではなく、別の場所ではあるが、爵位と財産を奪われ、開拓地で強制労働というのは貴族にとっては耐え難い屈辱だろう。
もっとも、トーリは彼に同情するつもりはない。仲間達との絆を遮断されたあの時は本当に怖かった。もう二度と皆と話ができないような気がして。
「そうだな、私も一度じっくり見てみたいと思っていたのだ。どうだ、私と共に視察に行くというのは?」
「陛下とですか? でも、お仕事は?」
自分一人で行くつもりだったので、びっくりしてしまった。ガイストの力を借りれば、すぐに行って帰ってこられるのだ。それで特に問題はないと思っていた。
「ガイストの力を借りることにはなるが――かまわないだろう?」
言葉の後半は、ラウガルトに向けてのものである。リュディアの言葉に、ラウガルトはちょっと渋い顔になった。あまり賛成はできないらしい。
あの日、トーリを誘拐しようとした者は、そのまま開拓地に回されることになったそうだ。トーリの開拓している場所ではなく、別の場所ではあるが、爵位と財産を奪われ、開拓地で強制労働というのは貴族にとっては耐え難い屈辱だろう。
もっとも、トーリは彼に同情するつもりはない。仲間達との絆を遮断されたあの時は本当に怖かった。もう二度と皆と話ができないような気がして。
「そうだな、私も一度じっくり見てみたいと思っていたのだ。どうだ、私と共に視察に行くというのは?」
「陛下とですか? でも、お仕事は?」
自分一人で行くつもりだったので、びっくりしてしまった。ガイストの力を借りれば、すぐに行って帰ってこられるのだ。それで特に問題はないと思っていた。
「ガイストの力を借りることにはなるが――かまわないだろう?」
言葉の後半は、ラウガルトに向けてのものである。リュディアの言葉に、ラウガルトはちょっと渋い顔になった。あまり賛成はできないらしい。