辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
それから一週間後。トーリは、トーリに与えられた領地に向かう馬車に乗り込んでいた。
この一週間というもの、トーリの部屋を訪れたのは侍女達だけだった。交代で食事を運び、洗濯物を回収し、そして掃除をする。家族と話をする機会は与えられなかったけれど、不潔な環境に置かれなかったことにはほっとした。
六日目にトーリの部屋を訪れた父は、無表情でトーリに命令した。
辺境の地にある村の領主にする、と。
その村に暮らしているのは、五家族、およそ三十人。魔物が出没する地域に近く、なかなか村民が増えないそうだ。
『そこならば、お前がテイムできる魔物に会うこともできるだろう。その能力をもって、村民を守れ』
と父は言った。
名前すらない。ただ、開拓村とだけ呼ばれている場所。村を守るための兵を送るのも難しいから、トーリの力で村人を守れというのが父の命令だった。一見、慈悲深い領主のように思えるが、どうひいき目に見ても厄介払いである。
そして、トーリは簡素な旅支度と共に、馬車に放り込まれた。
(金貨三十枚かあ。まったくないよりはましかもしれないけれど……)
この一週間というもの、トーリの部屋を訪れたのは侍女達だけだった。交代で食事を運び、洗濯物を回収し、そして掃除をする。家族と話をする機会は与えられなかったけれど、不潔な環境に置かれなかったことにはほっとした。
六日目にトーリの部屋を訪れた父は、無表情でトーリに命令した。
辺境の地にある村の領主にする、と。
その村に暮らしているのは、五家族、およそ三十人。魔物が出没する地域に近く、なかなか村民が増えないそうだ。
『そこならば、お前がテイムできる魔物に会うこともできるだろう。その能力をもって、村民を守れ』
と父は言った。
名前すらない。ただ、開拓村とだけ呼ばれている場所。村を守るための兵を送るのも難しいから、トーリの力で村人を守れというのが父の命令だった。一見、慈悲深い領主のように思えるが、どうひいき目に見ても厄介払いである。
そして、トーリは簡素な旅支度と共に、馬車に放り込まれた。
(金貨三十枚かあ。まったくないよりはましかもしれないけれど……)