辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
ラウガルトの観察眼は、トーリにも及んでいたようだ。顔色が悪いなんて、トーリ本人も気づいていなかった。
「……気になることがあって」
「ラプハート家のことか」
やはり、ラウガルトにはかなわないというか察しがよすぎやしないか。認めたくなかったけれど、彼の前で本心を隠しきれる気もしなくてトーリはうなずいた。
「僕がここにいることで、陛下に迷惑をかけているのかもしれないと思って。たしかに、僕から領地を分捕りませんか? って提案したんだけど……」
それきりうまく言葉にならなくて、トーリは口をつぐんだ。
『友よ! 助けてくれ!』
ラウガルトとトーリの会話に割って入ったのは、珍しく助けを求めるガイストの声だった。そちらに目を向けると、あっという間に花冠を編み上げたエルヴィが、ガイストの頭に花冠を乗せようとしている。
ガイストは迷惑そうに顔をそむけているが、エルヴィに必要以上の抵抗をするつもりはなさそうだ。
(ごめん、ちょっとだけエルヴィちゃんに合わせてあげてくれない?)
『……しかたがないな、子供のすることだ』
「……気になることがあって」
「ラプハート家のことか」
やはり、ラウガルトにはかなわないというか察しがよすぎやしないか。認めたくなかったけれど、彼の前で本心を隠しきれる気もしなくてトーリはうなずいた。
「僕がここにいることで、陛下に迷惑をかけているのかもしれないと思って。たしかに、僕から領地を分捕りませんか? って提案したんだけど……」
それきりうまく言葉にならなくて、トーリは口をつぐんだ。
『友よ! 助けてくれ!』
ラウガルトとトーリの会話に割って入ったのは、珍しく助けを求めるガイストの声だった。そちらに目を向けると、あっという間に花冠を編み上げたエルヴィが、ガイストの頭に花冠を乗せようとしている。
ガイストは迷惑そうに顔をそむけているが、エルヴィに必要以上の抵抗をするつもりはなさそうだ。
(ごめん、ちょっとだけエルヴィちゃんに合わせてあげてくれない?)
『……しかたがないな、子供のすることだ』