辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
静かに扉が開いて、トーリはベッドに起き上がった。ノックもせずに入ってくるのは一人だけだ。
「起きていたか」
リュディアだった。手にしているのは、小さなトレイ。その上には、湯気の立つカップが二つ。
「陛下……?」
「なんとなく、まだ起きているような気がしたんだ。少し、付き合ってくれないか」
リュディアはそう言いながら、ベッドの側までやってくる。
サイドテーブルにトレイを置くと、当然のようにベッドの端に腰を下ろした。それから、二つ乗っていたカップのうち一つをトーリに差し出す。
受け取った時、蜂蜜の甘い香りがふわりと漂った。
「レーケに頼んだの?」
「料理人に食料保管庫から持ってこさせようかと思っていたら、レーケが先回りして置いていったそうだ。まったく、かなわないな」
自分のカップを手にしたリュディアは、小さく笑う。その笑いには嫌味なところはまったく感じられなくて、本当にそう思っているようだった。
トーリはカップを両手で包んで、一口飲んだ。温かくて、甘くて、胃のあたりからぽかぽかとしてくる。昼間も味わったメディックビーの蜂蜜だ。
「……美味しい」
「起きていたか」
リュディアだった。手にしているのは、小さなトレイ。その上には、湯気の立つカップが二つ。
「陛下……?」
「なんとなく、まだ起きているような気がしたんだ。少し、付き合ってくれないか」
リュディアはそう言いながら、ベッドの側までやってくる。
サイドテーブルにトレイを置くと、当然のようにベッドの端に腰を下ろした。それから、二つ乗っていたカップのうち一つをトーリに差し出す。
受け取った時、蜂蜜の甘い香りがふわりと漂った。
「レーケに頼んだの?」
「料理人に食料保管庫から持ってこさせようかと思っていたら、レーケが先回りして置いていったそうだ。まったく、かなわないな」
自分のカップを手にしたリュディアは、小さく笑う。その笑いには嫌味なところはまったく感じられなくて、本当にそう思っているようだった。
トーリはカップを両手で包んで、一口飲んだ。温かくて、甘くて、胃のあたりからぽかぽかとしてくる。昼間も味わったメディックビーの蜂蜜だ。
「……美味しい」