辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
「……辺境伯家から、あなた達にきちんと依頼料は支払われているはずだけど? 王都に戻って、冒険者組合で受け取れるよね」
冒険者に依頼を出す時には、世界中にネットワークを持つ冒険者組合を通すのが一般的だ。例外として、専属契約を結んでいる場合もあるが、ラプハート辺境伯家では冒険者と専属契約はしていない。
「あん? 子供が、金貨なんて持っていてもろくなことにはならないだろ。俺達が有効活用――」
やはり、ろくでもない冒険者が護衛についていたらしい。ちらりと御者の方に目を向ければ、冒険者の背後からこちらを見つめているだけ。
(こいつもグルってやつ?)
もしかしたら、御者が冒険者に情報を流したのかも。
さて、どうしよう。手持ちは金貨三十枚。これを渡して見逃してもらったとしても、一銭も持たずに開拓村に行けるはずもない。
だが、断ったらどうなるだろう。最善の場合で金銭を取り上げられてここに放置。最悪の場合は金銭を奪われた上で埋められることになる。
どうしよう。答えが出てこない。
「囲まれてるじゃねえか!」
「この野営地は、安全だって聞いていたのに!」
冒険者に依頼を出す時には、世界中にネットワークを持つ冒険者組合を通すのが一般的だ。例外として、専属契約を結んでいる場合もあるが、ラプハート辺境伯家では冒険者と専属契約はしていない。
「あん? 子供が、金貨なんて持っていてもろくなことにはならないだろ。俺達が有効活用――」
やはり、ろくでもない冒険者が護衛についていたらしい。ちらりと御者の方に目を向ければ、冒険者の背後からこちらを見つめているだけ。
(こいつもグルってやつ?)
もしかしたら、御者が冒険者に情報を流したのかも。
さて、どうしよう。手持ちは金貨三十枚。これを渡して見逃してもらったとしても、一銭も持たずに開拓村に行けるはずもない。
だが、断ったらどうなるだろう。最善の場合で金銭を取り上げられてここに放置。最悪の場合は金銭を奪われた上で埋められることになる。
どうしよう。答えが出てこない。
「囲まれてるじゃねえか!」
「この野営地は、安全だって聞いていたのに!」