辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
「忘れるところだった。もう一度、歯を磨かなくてはな」
「自分で歯磨きぐらいできるよ!」

 蜂蜜入りだったのをすっかり忘れていたが、たしかに歯磨きはすべきだ。だが、こうやって運ばれるのはいかがなものか。
 リュディアが見張る中、もう一度しっかりと歯磨きをさせられる。ベッドに戻るまで、リュディアはしっかりと見張っていた。
 ベッドに横になるのを確認したリュディアは、もう一度トーリの頭を撫でる。そして、今度こそカップを手に部屋を出て行った。

(……そうだな)

 明日も明後日もその次も、トーリの生活は続いていく。リュディアがそれを許してくれた。
 今度はゆっくり眠れそうだ。
 小さく欠伸をすると、トーリはベッドで丸くなった。
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