辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
「それと、騎士団の第二隊を私の直属として動かせるよう準備しておけ」

 トーリは直接言葉をかわしたことはないが、ガルナ将軍はリュディアにとって信頼できる武官らしい。先帝の代から仕えていて、経験豊富で有能な騎士なのだとか。開拓村を守るために、そこまでの人を出してくれるというのはありがたい。
 矢継ぎ早に出される指示に、ラウガルトは頷きながら素早く手元の紙に書き留めていく。
 二人の息は完全に合っている。何度も修羅場をくぐってきた者同士の呼吸だと、トーリにも分かった。

「陛下、僕にできることはありませんか?」

 この空気に耐えられなくなって、思わず口を挟む。

「そなたはここにいろ。今は情報が足りない。ノーム達には、もっと情報を集めてもらいたい。私からも礼をする」

『もちろんだ。儂の仲間は、すでに動いている』

「ありがたい。それと……アルヴァリクの動きも、わかるか」

 珍しく、リュディアがためらった。だが、アルヴァリクの名を口にしてからは一気に続ける。
 室内の空気が一気に重くなった気がする。
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