辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
「そなたにすべてを任せるつもりはない……まあ、そなたの仲間頼みになってしまうのは、私もわかっているのだが」

 と言ったリュディアは少しばかり情けない表情になっている。たしかに、皇帝自らトーリと共に行動するなんてありえない。 

 トーリがあぅ、とかでも、とか言っている間に、リュディアはガイストの前に膝をついていた。目を合わせて、ガイストに話しかける。

「同行してもいいのだろう?」

『まあ、かまわんさ』

「そなたがそう言うのならば、問題ないな」

 リュディアはガイストの言葉はわからないはずなのに、なぜか会話が成立している。おまけに、甲冑に身を包んだラウガルトまで同行する気満々だ。

「……行こうか」

 最終的にトーリは皆に同行してもらうことにした。トーリ自身、皆が来てくれた方が心強い。
 ガイストの力を借りて、全員王国側への陣へと乗り込んだ。
 キヴィの調べでは、ラプハート辺境伯家の兵が中心で、王国から派遣された兵がそれに加わっている。
 陣の奥には、アルヴァリクをはじめとしたグラス公爵家の人々が集まっているようだ。

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