辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
アルヴァリクの視線が、そちらに向く。
「お前が……」
そうは言ったものの、彼は茫然としていた。まさか、本当に五歳児だとは思っていなかったのだろう。
(面白いだろう、この子は)
リュディアは内心でそう思いながら、表情には出さなかった。
「どうします? 自分で言う? それとも僕に言わせます?」
首をかしげたトーリがそう聞いている。ふっとアルヴァリクは顔をそむけた。自分で言うつもりはないらしい。
「自分から言えば、陛下の心証が少しはよくなるかもしれないのに……」
とあきれたように言ったけれど、アルヴァリクの気が変わるのを待つつもりはないらしい。
一つ、また一つとトーリはリストに書かれている名前を挙げていく。
ガルナ将軍。
そのうち一人の名を聞いた時、控えていたラウガルトが肩を跳ね上げた。
(あの男も……か)
父の代から信頼してきた将軍だ。彼さえいれば、国境は安泰だと思っていた。
だが、グラス公爵家と繋がっていた――なんてことだろう。驚愕はしたけれど、驚きは見せなかった。この男の前で、心の揺れを見せたくない。
「お前が……」
そうは言ったものの、彼は茫然としていた。まさか、本当に五歳児だとは思っていなかったのだろう。
(面白いだろう、この子は)
リュディアは内心でそう思いながら、表情には出さなかった。
「どうします? 自分で言う? それとも僕に言わせます?」
首をかしげたトーリがそう聞いている。ふっとアルヴァリクは顔をそむけた。自分で言うつもりはないらしい。
「自分から言えば、陛下の心証が少しはよくなるかもしれないのに……」
とあきれたように言ったけれど、アルヴァリクの気が変わるのを待つつもりはないらしい。
一つ、また一つとトーリはリストに書かれている名前を挙げていく。
ガルナ将軍。
そのうち一人の名を聞いた時、控えていたラウガルトが肩を跳ね上げた。
(あの男も……か)
父の代から信頼してきた将軍だ。彼さえいれば、国境は安泰だと思っていた。
だが、グラス公爵家と繋がっていた――なんてことだろう。驚愕はしたけれど、驚きは見せなかった。この男の前で、心の揺れを見せたくない。