辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
ただ、育ててもらったことは事実。一度は愛してもらったことも事実で、それをなかったことにするつもりはない。
だから、今回は身代金さえ支払えば元の場所に戻れるようにしておいた。
ラプハート家はラプハート家の道を行く。トーリはトーリの道を行く。それだけのことだ。
「お元気で」
気がついたら、そう口にしていた。
返事はなかったし、待つつもりもなかった。
トーリは踵を返した。扉の近くで、ラウガルトが待っている。彼は何も言わず、扉を開いてくれた。
リュディアがいる場所に戻りたい。今、考えているのはそれだけだ。
出ていくトーリに、ラプハート辺境伯は、それ以上の言葉をかけようとはしなかった。
アルヴァリクと協力者達の処遇は決まり、ラプハート家への身代金の請求書も用意された。
ガルナ将軍の後任については、ラウガルトが候補を三人挙げてリュディアに提出している。山積みだった問題が、一つ一つ片付いていく。
ラウガルトが屋敷に戻り、執務室に残ったのはリュディアとトーリだけになった。
リュディアはグラスに琥珀色の酒を注いだ。それから、ちらりとトーリを見る。
だから、今回は身代金さえ支払えば元の場所に戻れるようにしておいた。
ラプハート家はラプハート家の道を行く。トーリはトーリの道を行く。それだけのことだ。
「お元気で」
気がついたら、そう口にしていた。
返事はなかったし、待つつもりもなかった。
トーリは踵を返した。扉の近くで、ラウガルトが待っている。彼は何も言わず、扉を開いてくれた。
リュディアがいる場所に戻りたい。今、考えているのはそれだけだ。
出ていくトーリに、ラプハート辺境伯は、それ以上の言葉をかけようとはしなかった。
アルヴァリクと協力者達の処遇は決まり、ラプハート家への身代金の請求書も用意された。
ガルナ将軍の後任については、ラウガルトが候補を三人挙げてリュディアに提出している。山積みだった問題が、一つ一つ片付いていく。
ラウガルトが屋敷に戻り、執務室に残ったのはリュディアとトーリだけになった。
リュディアはグラスに琥珀色の酒を注いだ。それから、ちらりとトーリを見る。