辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
「レーケ殿が教えてくださったと聞いておりますよ」

 村長の説明に、トーリはレーケの方を見た。
『坊や、何?』

「ありがとう」

『どういたしまして。この村の子達は飲み込みが早いの。将来が楽しみだわ』

 レーケはトーリの肩から花壇の方へと飛んでいった。すかさず集まってくる数匹のメディックビー達と何か話し合っている。
 領主館の一室でリュディアとトーリが村の状況について話を聞いていると、窓の外が急ににぎやかになった。

「……領主様がいる!」
「来たよ! 来てくれた!」

 窓から顔を出すと、五、六人の子供達が花壇の前に集まって、こちらに向かって手を振っている。年の頃は四歳から七、八歳といったところだろうか。

「今日は一緒に遊べる?」

 一番大きな女の子が、遠慮しながらも元気よく聞いてきた。
 トーリは思わず笑顔になった。
 開拓村で暮らしていた頃、何度か遊んだ子供達だ。村が急速に大きくなるにつれ、子供の数もだいぶ増えている。見知らぬ顔も混ざっているけれど、皆が同じように期待のこもった目でこちらを見ていた。

「かまわんぞ、行ってこい」

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