辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
レーケの言葉に、トーリはガイストの方に目を向ける。トーリが口にする前に、彼は身を低くしてくれていた。
ガイストの背にまたがると、トーリ達の姿は闇の中に消える。そして、次の瞬間には、豪華な天幕の中に姿を見せていた。
「陛下!」
トーリの耳に聞こえたのは、鋭い男性の声。
「何者!」
そう叫んだのは、女性の声だった。
女性を守る位置につくように、大剣を引き抜いた男性がこちらを睨みつける。
短く刈った黒髪、縦にも横にも大きい体躯。夜だというのに、しっかりと銀色の鎧を着こんでいる。
女性の方は、トーリのものより色が濃い金髪だった。とてもゴージャスな色合いである。薄青の目が放つ光は、ここが戦場であると彼女自身が認識しているかのように鋭かった。
「――わお。まさか、こんなに早く気づかれるなんてね」
あくまでも余裕でなくてはならない。
ガイストの背から滑り降りたトーリは、二人の前に姿を見せた。
女性の方は、攻めてきたヴァルティクローネ帝国を背負う女帝リュディア・タルヴィゲルト。彼女を背後にかばっているのは、ラウガルト・シルト。文武共に女帝の側近である男性だ。
ガイストの背にまたがると、トーリ達の姿は闇の中に消える。そして、次の瞬間には、豪華な天幕の中に姿を見せていた。
「陛下!」
トーリの耳に聞こえたのは、鋭い男性の声。
「何者!」
そう叫んだのは、女性の声だった。
女性を守る位置につくように、大剣を引き抜いた男性がこちらを睨みつける。
短く刈った黒髪、縦にも横にも大きい体躯。夜だというのに、しっかりと銀色の鎧を着こんでいる。
女性の方は、トーリのものより色が濃い金髪だった。とてもゴージャスな色合いである。薄青の目が放つ光は、ここが戦場であると彼女自身が認識しているかのように鋭かった。
「――わお。まさか、こんなに早く気づかれるなんてね」
あくまでも余裕でなくてはならない。
ガイストの背から滑り降りたトーリは、二人の前に姿を見せた。
女性の方は、攻めてきたヴァルティクローネ帝国を背負う女帝リュディア・タルヴィゲルト。彼女を背後にかばっているのは、ラウガルト・シルト。文武共に女帝の側近である男性だ。