辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
夜だというのにきちんと鎧を着こんで女帝の側にいるのは、身を持って彼女を守ろうという忠誠心の現れ。
(うちの王様、こんな家臣を持っているのかな……)
と一瞬思ったが、すぐに気を引き締める。
「お初にお目にかかります。リュディア・タルヴィゲルト陛下。僕は、トーリ・ラプハート。この先にある開拓村を治める領主です」
きちんと礼儀を守ってまずは、ご挨拶。完璧な――そうだといいなと思いながら――貴族の礼をしてみせる。
女帝が止める前に、ラウガルトはトーリに向かって剣をひらめかせた。
「このっ!」
「……ラウガルト、待て!」
女帝の叫びと、ラウガルトのひらめかせた剣が、横から飛び出したガイストによって向きを変えられるのは同時だった。
無理矢理に軌跡を変えられた剣が、天幕内を覆う敷物に突き刺さる。
「ああ、もう駄目ですよ。人がお話をしている最中に邪魔をしては駄目だって、子供の頃に習わなかったんですか?」
と、口調を崩さないようにしながらも、トーリは背中を冷たいものが流れ落ちるのを感じずにはいられなかった。
(うちの王様、こんな家臣を持っているのかな……)
と一瞬思ったが、すぐに気を引き締める。
「お初にお目にかかります。リュディア・タルヴィゲルト陛下。僕は、トーリ・ラプハート。この先にある開拓村を治める領主です」
きちんと礼儀を守ってまずは、ご挨拶。完璧な――そうだといいなと思いながら――貴族の礼をしてみせる。
女帝が止める前に、ラウガルトはトーリに向かって剣をひらめかせた。
「このっ!」
「……ラウガルト、待て!」
女帝の叫びと、ラウガルトのひらめかせた剣が、横から飛び出したガイストによって向きを変えられるのは同時だった。
無理矢理に軌跡を変えられた剣が、天幕内を覆う敷物に突き刺さる。
「ああ、もう駄目ですよ。人がお話をしている最中に邪魔をしては駄目だって、子供の頃に習わなかったんですか?」
と、口調を崩さないようにしながらも、トーリは背中を冷たいものが流れ落ちるのを感じずにはいられなかった。